2016年11月10日(木)
おにぎり
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| 夏至南風吹く座間味。
レース前の朝食。前夜から準備をしておにぎりを作ってくれる奴がいる。
みんなで食しサバニに乗り込む。
同じ釜の飯、いや、同じおにぎりが仲間の一体感を高めてくれる。
立ちはだかる東シナ海に挑む力を与えてくれる不思議なおにぎり。
奴は海を、いや、自然を八百万を心底愛している。
そんな奴が握ったおにぎりだから、不思議な力を与えてくれるのだろう。
キャプテンと別れる時、こう言葉を交わす。
「じゃあ、また。」
長い遠征が多いキャプテンとは今度いつ会えるかわからない。
しかし、いつもその一言だけ。
小椋佳の歌詞の一節にある。
"また会う約束などする事もなく、「それじゃまたな。」と別れる時のお前がいい。"
君がいつも逗子駅まで送ってくれた時もキャプテンと同じように「じゃ、また。」と別れる。それでいいんじゃないかな。
多くは言わない。君が決めた事だから。
でも、俺は信じてる。来年も再来年もその先も、
君が握ったおにぎりを食べて東シナ海に挑んでる俺がいる事を。
いつでもいいんだよ。いつでも。待ってるんじゃないからね、
いつでもいいんだよ。
だって、俺たちのサバニをめぐる旅はまだまだ続くんだから。 | | |